和菓子のことを書くのはかなりお久しぶりになりますね。←専門なのに。
「和菓子食べて帰りたいんだけどーどっかないの?」の友人の一言で、今月初の和菓子にありつきました。京都駅ビル大階段へ向かう途中にあります、2階「京都茶寮」。
忙しい観光客の方々がわざわざお店に訪れなくても京都駅で、「各和菓子店の京菓子から選べる」のが最大の魅力でしょうか。割高にはなりますが、各店のその日の推しの和菓子を選べるので、楽しいと思います。
上記のような文章を残しておきながら、、、
やはり、、、和菓子は、実際に製造している店舗に直接赴いて、好みを追究して店のファンになる、というのが通なのではないかなーーーーと、底ではそう思っています。(和菓子を語る資格はもうないですが)
というわけで、私は推しの老松さんの【鶯の宿】 を選択。
北野上七軒にあります、インターンシップで大変お世話になったお店です。
『菓子は人と人とを繋ぐコミュニケーションツール』であることを教わった、今の自分の原点でもあります。まぁあんまりごちゃごちゃ言えないですが、老松さんのつくる和菓子が大好きなのであります。
和菓子には菓銘があります。【鶯の宿】
冬なので蒸し物、薯蕷饅頭です。
鶯の遊ぶ、ピンクと黄緑色の生地が早春を感じさせてくれますね。
古今和歌集に通ずる題材とのこと。(お店では聞けばちゃんと意味を分かって作っているので、詳しく教えてくれますよ。)
菓子器も素敵です。このお菓子に合わせているのでしょう、貝の内側を貼り合わせたような、もうすぐ来る春をイメージさせてくれます。三月の雛祭りが近くなると貝を題材にしたものが増えていきます。
まるくてふっくらしておいしい、「鶯の宿」でした。
お薄の茶器にも注目です。
柔らかい雪と笹。なぜ、柔らかい雪、かと言いますと、触った感触が、もこもこしていたのです!
驚きのアプローチ!このお茶碗の作家さんの笹と雪の表現方法に驚かされたのでした。
あぁ楽し。
そのあと、友人と伊勢丹さんの地下をうろうろすることになり、この季節はどんなもんが並んでいるのか市場観察。
【鶴屋吉信】さんの羊羹をピンで2本。
つるつるつるやさんは、堀川今出川にピッカピカのお店を構え、おそらく京都の和菓子市場でかなり儲かっているお店の一つです。
定番のお菓子はもちろん、斬新なデザインや味を売り出しており、このチョコレートの羊羹という不信感100%な商品も、恐る恐る試食をパクリと頂いたところ、お、お、お、おいしいよ!?というなんともうまいこと斬新な組み合わせに成功しているんですね。(人を選ぶと思われますが)
今回はバレンタインパッケージということで、通常の羊羹(抹茶、栗、白小豆、、など定番)はいつもの仕様ですが、チョコレート・キャラメル・小倉の三種はこのような可愛らしいモダンパッケージに!
とらやの羊羹はしっかりした重みのある味わいですが、鶴屋の羊羹は、割とライトな味わいです。
この、味の想像がつかないチョコレート羊羹は羊羹の重みを感じさせないくらい、ライトであっさり食べやすい仕上がりになってるなーという印象です。
羊羹の、ねちっこい甘さを想像している方、ぜひお試しあれ。手のひらサイズで、ばら売りしているので、自分へのお土産にも。
以上、和菓子談でした(最後の方、ようかんの話しかしてませんね。)
0 件のコメント:
コメントを投稿