2017年2月24日金曜日

パリコレではなく、スイコレへ。

2月11日、母校の卒業制作展、もとい、スイーツコレクションへ行ってまいりました。私達の世代は卒業制作展だったのに、ここ最近は卒制してないみたいです。卒業の大作品を作る代わりにカフェ形式にして作品(お菓子)を格安でお出しするという方向になったそうで。(原価ギリギリなので、学校の儲けにはならないそうです。)


カフェ、和菓子はテイクアウトなしの実演(実習)、
製パン、洋菓子、焼き菓子、チョコレート作品はテイクアウト

という感じで、簡易的で効率よくなっていて、なんだかうらやましいです。。。
逆に、個人制作なしでは楽しくないよね?と思ったりもしましたが。。。




和菓子処では、季節の生菓子『寒牡丹』を頂きました。
氷餅を雪に見立てて、黄緑・白・ピンクのグラデーションに絞った、つくねいもの練りきり。ピンクのツノがアクセントです。柔らかい色合いが、つくねいもの柔らかい食感とマッチします。
学校なので、菓子器や茶碗はスタンダードなものを使ってはいますが、抹茶付きで300円。原価割れが非常に心配です。(業者か!)
生徒さんの手作りのおしながき。
私にもこういうセンスが欲しい!!
和菓子ブースでお世話になった先生たちに会えて今日来て良かった!!



こちらは調理校の地下にあるカフェ演習のホール。
確か、学生の時は500円ぐらいで調理校の実習で作るランチが食べれたんですが、限定数で、しかも予約に行かねばならないし、製菓校から調理校までの移動と、昼からの授業がほぼ製菓実習でありなかなか行きづらい調理校ランチで、、、3回くらいしか行ったことなく、時間にゆとりの欲しい学校なんですよね。

キッシュプレート300円。原価、、、大丈夫かな。
友人の、スイーツプレート300円。かなり豪華です。ホテルのいいとこなら1500円ぐらい取られます。。。



物販の、チョコレートと洋菓子はもう早々完売で、残るは焼き菓子数点のみでした。(まず建物に入るのに並んでいたけれど、製菓校の洋生菓子で先に並んだ方が良かったかな、、と後悔。こんなに並ぶとは。)

焼き菓子各100円。(何度も言いますが原価割れしてます、きっと)




洋菓子とパンが売り切れてひっそりとした製菓校に戻って少し見学。製菓校も調理校も、改装されてさらに綺麗になっていました。
調理校の方は、カフェと和菓子の売るものが無くなるまでやる様子だったので、ちらほらお客さんが入っている様子でした。先生たち片付け大変だなーと思いながら、先生のお邪魔をしないように帰りました(・o・)


そういえば、これ、製菓校の『スイーツコレクション』ですよね。調理校はこういうのしないんですかね。聞くのを忘れていました。


余談。
疑問に思っている方も多いと思いますが、製菓校は3階建てで、調理校は8階建て。したがって、製菓校は教室が足りないので、製菓であっても調理校の教室を使います。しかし実習室は製菓校に戻ります。クラスによっては卒業するまで製菓校のみだったという人もいるし、前期は製菓校、後期は調理校という私たちのように両方味わった人もいるらしいです。京都の街なかで8階建てはかなり見晴しが良く、建物の高さ的に条例違反にならぬのか??と気にしていたこともありますが、これぐらいなら四条烏丸にごろごろあるので大丈夫なのでしょう。(ここは中心街より西へ外れたエリアで、近くに壬生寺があります)



このあと、恒例(?)デパート巡りをしました。チョコレートを求めて。
1個や2個買うレベルじゃないので、普通の人は引くこと間違いなしです。今回買った商品全部味見し終えてから書きたいと思います!(*^_^*)

2017年2月21日火曜日

京都カフェ巡り 先斗町【mag】【オムライス ルフ】

千鳥が泳ぐ先斗町。大好きな2軒のお店を紹介します。
京都5花街の一つであり、本物の芸舞妓さんとすれ違うことさえ珍しくない通りです。(一般人が扮装したニセ舞妓が歩いていることも多いので注意。)
夜は飲食街の賑わいがあり千鳥提灯が映え、昼間は割と閑散としているので、三条~四条を通り抜けるに便利な通りです。したがって、昼間の先斗町も大変おすすめです。

というわけで、昼も夜も、お財布にも優しい先斗町を紹介。(もちろんお高いお店も多いけど、ぼったくりではなくてホンモノを出していると捉えた方がいい場所です。)


提灯が2パターンあるのも見どころです。
ちなみに、5花街すべて提灯のデザインが違いますよ。(5花街・・・祇園甲部・祇園東・宮川町・上七軒・先斗町)


【mag】さん

木屋町と先斗町の間24番路地を入ったところにあります。大豊ラーメンさんのお隣です。
先斗町側から入るときはトンボのBARが目印で、木屋町側から入るときは木屋町派出所が目印です。かなり隠れ家喫茶なので、教えたくないのが本音ではあります。(みんなそう言うそうです)

カプチーノにラテアートしてくださいました(*^_^*)
この日は雪がちらほらしていたのでこんな可愛らしい雪だるまを。

店主さんはバリスタで、一杯の珈琲やラテをていねいに淹れてくださいます。スイーツも美味しく、器やコースターも素敵なんです。作家さんの器を揃えているようです。
おひとりで切り盛りされているようなので、のんびりできる方にお勧めです(^O^)

ちなみにトンボのBARはここ。magさんはこの通りにあります。


magさんからだと先斗町を四条方面へ下がると・・・


よく友人に紹介がてら一緒に食べにいくオムライスのお店があります。

【オムライス ルフ】さん

先斗町17番路地にあります。四条通側から北上するとわりと早く通り過ぎてしまうので、路地の番号をよーくみながらゆっくり歩いてくださいね。
路地番号は水色の千鳥で表されているので、そちらも要チェックです。
オムライスの専門店なので、もちろん選び放題のオムライスメニューが。
今回は中に半熟卵が入った親子みたいなオムライスを食しました。半分に割った時のとろ~り感がこの写真で伝わるでしょうか!?一体卵何個使ってるのかね?気になるところではありますが、予想4個は使っていると思います。(私の経験上オムライスに卵は3個は使います)



とても美味しいのです。カロリーなんか気にしない。むしろ卵は一日何個食べても健康上問題ないらしい。(一部のドクターストップを除き)

他に、京都オムライスを食べたことがありますが、こちらは白みそベースのソースが掛っていてなんとも上品で懐かしい味でした。我らが白みそ!
白みそ文化ではない地域の方にぜひ食べてみて欲しいのですが、白みそってこんなアレンジもできるんだな、とか何か発見があれば嬉しいです。
(白みそって実は洋食屋さんのホワイトシチューの隠し味として入れていたり、お店によっては重要なポジションなんです、という調理ネタ)


2軒とも席料・チャージ料なしで、飲食代のみ。
オムライスはコースなら要予約ですが、普通にオムライスセットならサラダと食後のドリンク付きで1500円前後です。単品での注文も可です。(そこらへんは食べログさんに聞いてね)


以上、先斗町のおすすめでした。
(ほかにもいっぱいあるけどまた今度)

2017年2月20日月曜日

京都まち歩きイベント 【まつは】さん

先日開催した、個人イベントですが、無事に終えることができました。協力してくださった皆々様、宣伝活動してくださった皆々様、本当にありがとうございました。まずはお礼申し上げます。


今回は私個人でやる公のイベントとしては初めてで、大成功!!とは言えないけれど、失敗でもない、第一回目にしてはいろいろ勉強になった回でありました。また、一人で歩くだけでは気づかないことを、参加者さんと歩くことで発見があったり、自分の身長では見えないものがあるということを知ったり、逆に気づかされる良いきっかけとなりました。私からも大感謝の嵐です。


また、反省会では、今後続けていくことが大事なことや、大人数になった時の進行についてや、歴史や地理が苦手な人も楽しめるように・・・など、本当に大切なことをご指摘いただきました。


確かに、歴史大好き目線でプランを立てると、好きな人は超楽しいと思ってくれても、そもそも歴史の話をされると全く楽しくないと思う人もきっと出てくるはずなんですよね。。。


改善の余地はたくさんあり、次回からのイベントももっと楽しいものになるように頑張ります!


というわけで、今回【まつは】さんにて集合いたしました。この2月で3周年を迎えられます!
とっても素敵なカフェなので、京都にお越しの際は皆さまぜひどうぞ(*^_^*)
人気なので、お電話をしてから向かわれた方が良いかもしれません!


えーっと、この苺大福は、まちあるき途中で、寺町の和菓子 【小松屋】さんで買ってくださったものです!嬉しいっ!


粒あんと黄身あんで悩んだのですが、黄身あんを購入。
私が知っている本来の黄身あんというものは、白あんとゆで卵の黄身の部分(京都の和菓子店では、煮抜きという)を漉して混ぜたものなんですが、ここの黄身あんは、餡と黄身の割合がほとんどが黄身で、しかも半熟っぽいクリーミーな黄身あんでした!クオリティーが高くて、めちゃくちゃ美味しいのです。

大福を割ると、赤い苺と黄色い餡。これはもうそこまで来ている春を連想させることでしょう。
暦では、雨水を過ぎ、啓蟄へと向かっています。



たかが苺大福、されど苺大福。美味しさに感動。
この店の苺大福に気づかせてくれたことに感謝。


苺大福を載せたこのお皿も素敵・・・!まつはさんのお皿です。
のせるものと、たくさんの美しいお皿にいつも感動しています。センスがよくて、ご飯を食べに来ているのに、美術館に来ているような気分になれます。もちろん、ご飯が美味しいんです。視覚も味覚も楽しませてくれることでしょう(*^_^*)


ほとんど大福の話になってしまいましたね。

3月には、奈良・・・  奈良時代だけじゃない!ならまち周辺

4月には、京都・・・  鴨川の流れと橋と飛び石の謎を探ろう    


を計画しております。

2017年2月9日木曜日

谷博士のフィールドワークへゆく


先月1月に開催された、奈良公園の環境を学ぶ、谷先生のフィールドワークに参加してきました。
今回の内容は奈良公園です。

(写真はJR奈良駅。和洋折衷の旧駅舎は外国人観光客にも人気です。意外と日本人はあまり興味を示してくれないんです・・・この話はまた次回)


谷先生とは・・・環境科学博士。奈良県、関西の天気予報で、花粉量の予報や飛散量を発表している自然環境科学の先生。小学校に年間200回授業に先生として呼ばれたり、大学でも現役で教鞭を取っておられ、大忙し・大人気の先生です。



奈良新聞の小学生新聞でも楽しい記事を読むことができます。
今回から谷先生のご希望で、顔写真と所属が記載されるようになりました(*^_^*)
ハンチング帽がお似合いのおもしろいおじいちゃんです。

こちら。



というわけで、寒空の下、フィールドワークにお出かけです。

鹿サポーターズクラブの新年会も兼ねて、毎年この時期に谷先生の授業が予定されているのですが、ぶっちゃけ、だいたい去年と同じような内容です。というか、毎年同じです。去年聞いたからもぉええわーって人もいますが、個人的には毎年同じでも全く飽きません!

というのも、生態系は一年やそこらで目に見えて大きく変わらないからです。
小さな発見を積み重ねていくのも楽しみです。
谷先生の元気なうちに、貴重な知識に耳を傾けておかないと!と思ってしまうのです。おじいちゃんなので。

↑年月を重ねて、孟宗竹がウドの大木の中心部に生えてしまった写真。実はこの大木、中心部はカラです。真皮は外へ外へとできてくるのです。このあたりはムササビが生息していて、松ぼっくりがエビフライみたいにかじられたものを探しました。
谷先生「このようなおとしものを・・・せーの」

「フィールドサイン!」(糞や食べかすで、どのような生物がいるか分かるんですね。)
と、平均年齢60歳の集団に言わせるのでした。


この調子で、松ぼっくり、杉ぽっくり、メタセコイアぽっくり、モミの鱗片、ムクロジの実などをその場その場でみんなで必死に探したのでした。



↓そうそう、鹿サポの基本的活動は、奈良公園での鹿と人間の共生を図ること、鹿と人間のトラブルを防ぐことなのですが、もちろん奈良公園の生態系を理解していないと、観光案内すらできません。鹿は天然記念物で、野生です。飼って餌をやっているわけではありません。
観光客が人間の食べ物を与えていたら止めに入ったり、なぜ与えてはいけないのかなど、納得してもらわねばなりません。人間が捨てたビニールゴミや紙くずを食べてしまって消化不良で死んでしまう鹿も後を絶ちません。奈良公園にはゴミ箱を設置していないので、持ち帰るよう促すことや、見回り(パトロール)も大切な役割です。


この写真からお分かりのように、木のラインがそろっている・芝が均一、これらは鹿が生息しているよというフィールドサイン。
都市部の中に野生動物が当たり前のようにいる、奈良ならではの光景です。


親子かな??
右の雄鹿、角が切られていますね。これも奈良だから。鹿と人間が安全に共生できるように、「鹿の角切り」という行事で、切ります。角切りは見学もできますよ。

去年6月に生まれた赤ちゃん鹿にとっては初めての冬。冬毛がもこもこしてかわいいですね。
ちなみに!!鹿の子模様の柄は一生変わらないそう。牛とかシマウマもそうですもんね。
という谷先生の楽しいフィールドワークでした。
真面目なことやってんなー!!って思われたかもしれませんが、谷先生はギャグも言いますし、大人も子どもも楽しい授業をしてくれるので、聴く機会がありましたらぜひ思い出してくださいまし!



奈良駅に戻って、、、
旧奈良駅舎、観光案内所とスタバが入っております。
奈良県に貴重な、スタバ!!しかまろくんがお迎え。


去年、春日さんの式年造替でした。綺麗になりましたよ。


近鉄側よりもしっとりしています。
去年だったので、もう撤去されたのですが、春日大社参道の灯篭は夜になったら灯りを灯します。


平城宮大極殿まで、二丁。明治45年に建てられた道しるべです。

灯りのついた旧奈良駅舎もいい感じです。

奈良の環境博士と巡る、奈良公園フィールドワークのお話でした。

2017年2月8日水曜日

2月の和菓子 【老松】  【鶴屋吉信】


和菓子のことを書くのはかなりお久しぶりになりますね。←専門なのに。



「和菓子食べて帰りたいんだけどーどっかないの?」の友人の一言で、今月初の和菓子にありつきました。京都駅ビル大階段へ向かう途中にあります、2階「京都茶寮」。


忙しい観光客の方々がわざわざお店に訪れなくても京都駅で、「各和菓子店の京菓子から選べる」のが最大の魅力でしょうか。割高にはなりますが、各店のその日の推しの和菓子を選べるので、楽しいと思います。


上記のような文章を残しておきながら、、、


やはり、、、和菓子は、実際に製造している店舗に直接赴いて、好みを追究して店のファンになる、というのが通なのではないかなーーーーと、底ではそう思っています。(和菓子を語る資格はもうないですが)




というわけで、私は推しの老松さんの【鶯の宿】 を選択。

北野上七軒にあります、インターンシップで大変お世話になったお店です。
『菓子は人と人とを繋ぐコミュニケーションツール』であることを教わった、今の自分の原点でもあります。まぁあんまりごちゃごちゃ言えないですが、老松さんのつくる和菓子が大好きなのであります。



和菓子には菓銘があります。【鶯の宿】
冬なので蒸し物、薯蕷饅頭です。
鶯の遊ぶ、ピンクと黄緑色の生地が早春を感じさせてくれますね。
古今和歌集に通ずる題材とのこと。(お店では聞けばちゃんと意味を分かって作っているので、詳しく教えてくれますよ。)

菓子器も素敵です。このお菓子に合わせているのでしょう、貝の内側を貼り合わせたような、もうすぐ来る春をイメージさせてくれます。三月の雛祭りが近くなると貝を題材にしたものが増えていきます。



まるくてふっくらしておいしい、「鶯の宿」でした。

お薄の茶器にも注目です。
柔らかい雪と笹。なぜ、柔らかい雪、かと言いますと、触った感触が、もこもこしていたのです!
驚きのアプローチ!このお茶碗の作家さんの笹と雪の表現方法に驚かされたのでした。
あぁ楽し。



そのあと、友人と伊勢丹さんの地下をうろうろすることになり、この季節はどんなもんが並んでいるのか市場観察。


【鶴屋吉信】さんの羊羹をピンで2本。
つるつるつるやさんは、堀川今出川にピッカピカのお店を構え、おそらく京都の和菓子市場でかなり儲かっているお店の一つです。

定番のお菓子はもちろん、斬新なデザインや味を売り出しており、このチョコレートの羊羹という不信感100%な商品も、恐る恐る試食をパクリと頂いたところ、お、お、お、おいしいよ!?というなんともうまいこと斬新な組み合わせに成功しているんですね。(人を選ぶと思われますが)

今回はバレンタインパッケージということで、通常の羊羹(抹茶、栗、白小豆、、など定番)はいつもの仕様ですが、チョコレート・キャラメル・小倉の三種はこのような可愛らしいモダンパッケージに!



とらやの羊羹はしっかりした重みのある味わいですが、鶴屋の羊羹は、割とライトな味わいです。

この、味の想像がつかないチョコレート羊羹は羊羹の重みを感じさせないくらい、ライトであっさり食べやすい仕上がりになってるなーという印象です。

羊羹の、ねちっこい甘さを想像している方、ぜひお試しあれ。手のひらサイズで、ばら売りしているので、自分へのお土産にも。


以上、和菓子談でした(最後の方、ようかんの話しかしてませんね。)