2017年11月23日木曜日

コスモス求めて藤原京

9月~10月を彩るコスモス。
一面に広がるコスモス畑があると聞いて、奈良県は橿原市、藤原京へいざ行かん!
今回の散策の友は生粋の奈良市民の友人。般若寺もコスモスで有名で綺麗ですがせっかくなので遠出して、一面のピンク色を期待して藤原京へ。


☆☆☆
というわけで、降り立ったのが近鉄大和八木駅。調べたところによると、橿原市コミュバスが『奈良文化財研究所藤原宮跡資料室前』まで運んでくれるとの情報だったので、バス停を探し、、、たのですが、、、な、な、なんと、
土日祝は運休!?平日も全然バスがない
コスモス見させる気ないな、橿原市。これだから奈良県は、、ってバカにされる一因見つけちゃったよ。これではせっかく来てくれた観光客もリピートしないよ!!

と叫びたいもんですが、財政赤字なのも分かっています。

歩こう!!!もちろん!
八木から歩いて30分ぐらいでしょうか。途中の伊勢街道(ここは大阪から伊勢参りに通る宿場町なのだ)沿いの、古い街並みや当時の旅籠を公開しているところもあって、のらりくらり道中も楽しいものでした。




やっと着いたよ、藤原京!
最初の文章から一枚目の写真までかなりかかってしまったので、この日の最高に綺麗なコスモスにトップを飾っていただきましょう!!か弱いかれど、一つ一つが可憐で美しいんですよね。
色も実はいろんな色があって、白、黄色、オレンジ、ピンク、濃いめのピンク、紅色に近いピンク、、言葉に表すとこれぐらいしか表現できませんが、ピンクのグラデーションは個々をちゃんと見ると言葉で表せられないほどの色が存在するのです。



はい。最高に綺麗な写真からは戻って、真面目な話、先月の不安定すぎる天候を引きずってか、雲行きが怪しくなってきて、まさかの小雨が降ってきたのです!!これは私が雨女という非科学的な事象を超えている、まさかの出来事!
専用駐車場「コスモス」の旗も相当たなびいています、、。

怪しい雲行きのなかの、藤原宮遺跡。まだ世界遺産ではないけれど、平成19年の世界遺産暫定リストまでは残ったそう。
しかし、大勢の方は藤原京と聞いてもぱっとしないイメージでしょう。
ざっと簡単に歴史の教科書を思い出すと、身近に感じるかもしれませんよ(・o・)
藤原京とは!
天武天皇の遺志を受け継いだ持統天皇(夫婦)が飛鳥の地から遷都し、持統・文武・元明天皇三代に受け継がれた日本最初の都で、わずか16年間の都でしたが、この16年で日本の礎を築いたのです。(すごいよ!)
こういうこと↓

・条防制はこれから後の都の直線道路スタイルになった(平城京・平安京のモデルになる)
・貨幣を採用し、今に繋がる貨幣経済へ
・大宝律令が制定され、今に繋がる省庁(二官八省)の仕組みへ



藤原京を見守った大和三山
ぽこっとした可愛らしい丘のような山が藤原京内の三方にありました。和歌にも詠まれ、愛されていたことが分かりますね。
↑畝傍山(うねびやま)。橿原神宮方面に位置します。
↑耳成山(みみなしやま)。藤原宮の北側に位置し、耳成駅前に公園があります。

↑香具山(かぐやま)。藤原宮の西側に位置。正式には香具山、ですが、香久山と書くことも。
持統天皇の歌『春すぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山』の香具山がこちらです。夏の、青い空と白い布の、色のコントラストが浮かぶ素敵な歌です。
という、大和三山と遺跡について紹介しましたが、曇天と風が強すぎて、コスモスがかわいそうなことになっている図がこちらです。風が吹く方向に倒れかかっていて、もうこれはコスモスの遺伝子的な定めなのでしょうか。




これが修正を重ねた(秘密)一枚!!晴れた日だとこんな感じに、空が広くて一面のコスモス畑を楽しめることでしょう。ちなみにこれは近年、宮跡の土地を活用して四季折々楽しめるようにしている事業なので、1300年前からコスモスがあるわけではありません!
別ゾーンでは春の菜の花が楽しめますよ♪




帰りに・・・
橿原市のお隣、桜井市三輪で、白玉屋のみむろを頂きました。
みむろとは、、、奈良県を代表する銘菓。餡はしっとり上品で、皮はふわっともち米の香りが流れる最中でございます。お土産にいかがですかな。

友人は「みむろ県民やから~」と言うほど県内でもご贈答に贈り贈られされているようです。うどん県民のように、ソウルフードなのでしょうか。
ふふふ。おいしいのでおすすめ。




おまけ
別件で、平城宮跡に行ってきました。
藤原京の次が聖武天皇の平城京です。実はこの二つの都、道がまっすぐに繋がっているんです。
さて、週末はここ平城宮跡でどんぐり拾い大会。鹿にどんぐりを届けてあげようじゃないですか!

↑朱雀門
↓大極殿
朱雀門と大極殿は常時ライトアップしていて、近鉄から眺めるととても綺麗です。
歩くととてつもなく広いのですが、ランニングやお散歩やどんぐり拾いに最適ですよ。
おまけの方が豪華に見えてしまいましたが、、
みむろ県の、藤原宮跡のコスモスのはなしでした。

2017年11月15日水曜日

山の辺の道を歩く!【天理観光農園 cafe わわ】

今回のお話。(あの先月10月の連日の雨記録真っ只中の某日のこと。)

奈良県は天理市、山の辺の道(やまのべのみち)を散策しようという企画。
天理市が地元!という友人である案内人にプラン丸投げし、初めて降り立った天理を案内していただきました!☺


山の辺の道とは何ぞや?

奈良市の新薬師寺付近から、南に道は延び、天理、三輪、桜井を結ぶ「山の辺の古道」は、16キロのウォーキングコースであり、四国でいうお遍路道のような、れっきとした公式歴史的ロングウェイなんです。
奈良盆地の東側の小高い山麓を通るので眺めもよく、盆地の地形が一望できます。


歴史的には「日本書紀」にもその名が確認でき、日本最古の公道と言われます。
道中には「記紀・万葉集」に出てくる地名や史跡がたくさんあり、驚きの連続!(興味がある人はなおさら)

それから、ここ天理は卑弥呼のふるさととも言われており、それを裏付けるように古墳群の密集地でもあります。(こんなに古墳から銅鏡や剣が出てきてるのならもう邪馬台国近畿説は確実ですよね、、!?)


今回は、そんな山の辺の道のごくごく一部をのんびり歩いてきました。歩かないと分からないことをご紹介します♪

万葉まほろば線に乗って、天理駅に集合。
30分に1本、時間によってはそれ以上空くので、電車の時間はよーく調べてから!が奈良県の電車事情。


天理本通り商店街を抜けて、石上神宮から山の辺の道をスタートしました。
友人は三輪の方から天理まで、よく歩くよ~♪と言っていましたが、
これ歩き慣れていないと相当厳しいコースだと思うので、もし、行ってみよかな♪、と思ったあなた、


覚悟とそれなりの準備を持って、山登りとウォーキングに来て下さいね!!!
注意事項はそれだけ!
もうすでに柿の写真を2枚も投下しましたが、ご覧の通り、このあたり一帯は富有柿の産地なんです。
道沿いには何軒もの柿農家さんの柿畑と、たわわに実った野生の柿が、、!
時季を迎え、どこを見渡しても柿色の実。

ちなみに、みかんなどの柑橘類も産地で、みかんの果実もたくさん見られました。あの先のオレンジ色の実はみかんか柿か、そんな談義をしながら歩くにふさわしい道ですね。(*^_^*)



この辺りで休憩を挟みましょう。
【天理観光農園 cafe わわ】

ずばり、山の辺の道の休憩スポット。観光農園が経営するカフェで、周辺のいろんな情報をゲットできるほか、地元の果実を使ったメニューや手土産もゲットできます。
この日はみかんや、自家製苺ジャムが並んでいました。(奈良はあすかルビーや古都華など苺の産地でもあるのです!)

あったかいアップルパイと、生絞りみかんジュース!!
みかんは農園でとれた100%生絞りの、みかんをそのまま丸ごと食べているかのような果実感。あ、そのままだ、当然の如く、ですね!
氷無しで注文したのに9分目ぐらいまで注がれていてかなり良心的。常温のおいしいみかんジュースを堪能できました。

観光農園、、ということはもちろん、敷地内の農園で、みかん狩りができます!
一定料金支払うのみで、食べれるだけのみかんが食べ放題というのも幸せな条件ですね。

この日も、ご近所のお母さん方が仲よくみかん狩りのあと、お茶をしておられました。
こういうほのぼのした光景を久しぶりに見たような気がします。
いろんな看板が出ているので、分かりやすいかと思います(・o・)





山々から垣間見えるように、奈良の盆地、天理市街地を見渡すことができます!
雨と曇りのせいで、空がすかーっとしないのですが、晴れた日は気持ちいいこと間違いなし!
ボコボコ、ぽこっと小高い山や丘なんかは、古墳である可能性が高いので、あれ古墳かな?と見つけながら歩くのも楽しいポイントです。

↓山の辺の道の途中、所々親切な看板が登場するのですが、
このように、最大の古墳密集地☆大和古墳群の中を通り抜けていることが分かります!
今回はショートコースになりましたが、もう先へ行くと、歴史の教科書の表紙クラスの「黒塚古墳」(銅鏡三角縁神獣鏡が3000枚出てきた!)や、巨大古墳な「影行天皇陵古墳」、卑弥呼の古墳??「箸墓古墳」など、一日でこんなに古墳なんて目にしたことが無いぐらい、古墳とmeetすることができるでしょう!
(古墳見て何が楽しいの?ってよく言われますが、まぁ文化遺産ですからね!)



マンホーラー的余談。
天理市のマンホール、特に山の辺の道沿いは、卑弥呼と神獣を図案化したようなデザイン。古代ロマン溢れる柄で、テンション上がります!!

こちらの天理市マンホールは、市の花・木であるイチョウとウメのデザイン。
商店街の屋根にも所々梅の紋章があって、もしかしてと思いましたが。
とっても細かい柄!

マンホール、ではないけど地面の道しるべも素敵デザイン。



ちなみに、駅の改装工事が終わり、晴れた日の天理駅前コフフン広場
円墳の古墳をイメージした古墳型スペースで、ライブができるステージ古墳、カフェ、子ども用古墳トランポリン、お弁当が広げられるテーブル古墳など、駅前のみんなの広場として活用できそうな感じですね。

集合はコフフンで!

追記。
私個人的に、日本史は好きでも古代史はあまり得意ではなくて、教科書レベル(それも忘れかけ)しか知らないことばかりだったんですが、いざ、卑弥呼の時代や古墳の色濃い山の辺の道を歩いてみて、松尾芭蕉も柿食へば~と詠んだように大和の地へ足を伸ばしてここらの柿畑の風景を見たのかなとか思うと、ただ事じゃないように感じ、大げさかもしれないですが、なんかちょっと古代ロマンを感じたのでした。(あの歌で松尾芭蕉は法隆寺を詠んでいるんですけどね。)


2017年11月7日火曜日

京都喫茶巡り【イノダコーヒー本店】と紅葉の近況

秋めく時分真っ盛りですが、暦ではなんと立冬のお出ましです。
芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、、、やることが多すぎて、秋の時間が不足しています!!

そんなある日、京都府警察定期演奏会に行く前に【六花】にてランチ。
愛してやまないキッシュランチです。こっそりしか言わないけど、ほんとうに、美味しい。

私個人的に、SNSはリア充とインスタ映えのためにやるのではなく(リア充という言葉も古くなってきたかもしれないけれど裏を返せば仕事やいろんな関係の付き合いなどで忙しくさせてもらっていることは有難い。)、
素敵な場所やお店の紹介に徹したいと思って紹介したりするのですが、あまりにも好きなお店は秘密にしたいというのが本音です。
こっそりSNSの悪口もこぼしてしまいましたがそんなのはご愛嬌のうち。味わいもせず、写真だけに重きを置くインスタ映えとかいう言葉が早く消えて、この店の○○美味しかったよ写真が増えれば飲食店側も心地いいんですけどね。←という飲食店側目線でどうしても考えてしまうのです。食べログや口コミサイトだって信用しない方がいいというのも言っても言い切れな・・・おっと!
(意見するのはここまでにしよう!)

何が言いたいかというと、流行に流されず、美味しいものは美味しく伝えたい!ってことです。



六花のコーヒーはオオヤミノルさんの焙煎。
 定期演奏会、すごく楽しかった!マーチングって見てると楽しくなりますね。
ポリスまろんとみやこちゃん出演の、詐欺防止の寸劇も楽しい舞台でした。
楽器が吹きたくなりますね。




ここからは、長野を愛する埼玉県民の旅友さんを京都案内した話。
(長野で知り合って、のち京都で再会を果たしました。)


まず、京都の喫茶文化を紹介するにあたって、
【イノダコーヒー本店】

 赤いケトルがチャームポイントのイノダさん。三条堺町下がった西側にあります。
近くの三条店でもよかったのですが、ここまで来たら本店の雰囲気を味わってもらうのがベストでしょう!THE京都の喫茶店の上位に君臨するお店ですので、お休憩に、おしゃべりに、ぜひどうぞ。
ランチや軽食もおすすめです!
レジの前にオリジナルのポストカードがあるので、お土産に一枚、お忘れなく!



お腹を満たして、嵐山は天龍寺へ。
嵐山なんて十数回程度しか行っていないのですが、どの季節に行っても楽しめる観光地だと思います。京都検定の駄知識をサクサク解説し、「へー」を体験していただきました☺
まぁいっぱい語っても興味ない人は興味ないので、美しいものを見れて楽しかった、という感想さえ聞ければもう満足です←
 天龍寺の庭園は嵐山の山々(嵐山・亀山・小倉山)を借景という庭園技法で、深みがあるように見て楽しめるように造られているので、そこらへんも知ってもらえれば楽しいかと思います。日本の庭に魅せられた中国の禅僧・夢窓国師の作です。

紅葉狩りという宮廷行事(もはや日本人の文化!)が行われるようになったのも、花園天皇が小倉山に紅葉を見に行く、という和歌から、この時代にここ嵐山から始まったと言われているんですよ。もともとは、天皇の別荘や行楽地であったのが、嵐山なんです。
 はい。
紅葉状況は、この時初旬はまだまだ赤くはなく、もう少しと言うところですね。
11月中旬~下旬がねらい目でしょうか。情報によると、見頃だそうです。


八ッ橋はパッケージがいろいろあって、選ぶのも楽しいですね。(案内のお礼に頂きました。)
 紅葉シーズンのためか、京都タワーもオレンジにおめかしです。ほんのり。


マンホーラー的余談ですが、宇治市の木はイロハモミジなので、マンホールにも紅葉がデザインされているんです。宇治川と宇治橋と紅葉。