端午の節句の和菓子【柏餅】本日の主役
日々の暮らしの中には、旬を感じさせてくれる和菓子があります。
毎年欠かさずに食べているわけではないのですが、季節の流行に乗れると、なんだか時代の最先端を生きている気がしませんか?(和菓子において、、、だけかな?)
今回は春の三姉妹を軽く綴ります。(私が勝手に名付けたので公式用語ではありませんよ)
【柏餅】かしわもち
柏の葉は、新芽が出るまでは絶対に葉が落ちないので、子孫が続く、家系が途絶えないという縁起物として端午の節句に登場。
昔むかしは丈夫で大きな葉を食器代わりに使っていたそうです。確かに、お餅を包む大きな葉っぱから生命力をメキメキ感じますね!
粒あんと、よもぎのこしあん。
若菜屋さんの包装紙で季節の花が楽しめました。
餅の弾力はしっかり目で柏の葉がはがれやすく、見た目もつやっとしていて綺麗です。
期待を裏切らないおいしい柏餅でした。
こちらは仙太郎さんの柏餅。
こしあん、よもぎの粒あん。
上質の包装紙に柏餅専用の帯がなんとも渋い!内容物によって、帯のデザインが変わるのですが、何を買っても仙太郎の商品と分かる統一感のあるデザインには脱帽です。
仙太郎の柏餅は、柏の葉が柔らかく、袷貝のようにしっかり合わさっていました。乾燥防止の効果あり、中の餅が瑞々しくてしっとりした味わいでした。
うるち米粉を蒸しあげた餅という、至ってシンプルな食べ物ですが、一言で美味しいに尽きる。さすが仙太郎、これぞ餅屋の職人が作る柏餅です。
帯の内側に、お菓子のことが色々書かれているのも仙太郎ならでは。不揃いなのも、一つ一つ手作りだからです。
柏餅と一言で言えども、店によって味や印象が全く違ってきますね。
どの和菓子も、店オリジナルであり、門外不出のレシピなので、一軒一軒味わってみるのも楽しいことでしょう。
【鶯餅】うぐいすもち
梅に鶯、と言われるように、梅の時期に賞味したかった鶯餅。
こちらはお客様用なので食べることはできませんでしたが、一目見ることはできました。
鶯の形を模し、鶯色の黄な粉を載せたかわいらしいフォルム。
香ばしい黄な粉を吸い込まないように気を付けながら伸びる餅を噛み切る…気を付けて食べないとえらいこっちゃになってしまう和菓子ですが、そんな世話の焼ける過程も含め、鶯餅が大好きです。
来年こそは必ずや!
【桜餅】【春麓】
【桜餅】【春麓】
だんご3兄弟の歌詞の中にも登場する、だんご3兄弟の憧れ“さくらもち子”さん。
そう、だんご業界の中で恋焦がれ憧れられるポジションと言っても過言ではないのです!!
関西と関東では桜餅のタイプが違うのはご存知でしょうか。
関東は餡をくるりと生地で巻いたタイプ。
関西は道明寺粉で餡を包んだお餅タイプ。
どちらも桜の塩漬けした葉っぱは一緒に食べられます。
京都の和菓子店では8割型道明寺の桜餅が売られていますが、首都圏進出や、近年の東西の違い(ブーム?)で両方売っているところも目にするようになりました。
桜の味というのは、日本人しか好んで食べないそうで。しかも、日本人でも好き嫌いが分かれますよね~。
だがしかし!あなたの好みも、あの頃とは変わっているかもしれない!
甘い餡と、もちっとした食感の道明寺に加えしょっぱい桜の味、この三拍子揃った桜餅を春の味と呼びたい!
この時期にしか味わえない究極の異色であり特別な存在「さくらもち子さん」に、だんごたちも憧れるはずです。
人の味覚は変わるものなので、子どものころ苦手だった味が、もしかしたら今ならハマる味かもしれませんよ(*´ー`*)
春の山麓の色を表現したきんとん、この色合いも春にしか出せないですよね。桜、山吹、菜の花、新芽、いろんなものを彷彿とさせてくれます。
本日登場の和菓子たちSpecial Thanks
春の山麓の色を表現したきんとん、この色合いも春にしか出せないですよね。桜、山吹、菜の花、新芽、いろんなものを彷彿とさせてくれます。
本日登場の和菓子たちSpecial Thanks
柏餅 /若菜屋、仙太郎
鶯餅 /鶴屋(さぬき市長尾)
桜餅 春麓 /鶴屋𠮷信
お読みいただきありがとうございます!
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