季節の良い時期になりました。観光シーズン到来ですね。
11月は観光客数が、京都市民の数を上回るそうです。(衝撃!)
そう、これからが本当のピークなんです!!甘く見てたら市バスなんか乗れないんだからねっっ。
制服を着た修学旅行生らしき学生さんをここ数日でいつもの何倍も見かけました。この時期は混むので時期をずらしている学校も多くなりましたが、馴れ親しんだクラスで行くにはやはりこの時期が最適なのでしょうか。ちなみに私たちは春でした。
今回は生粋の江戸っ子☆東京都民の友人が人生で初めて関西に上陸、
大阪・京都に来られるということで、お迎え・ご案内しました。
製菓・調理の職場関係の友人で、観光地や和菓子や歴史や文化に全く興味がない!!!!というまさかの正反対な私達ですが、
根本を貫く共通の趣味がありますよね、、、はい、それは洋菓子。
というわけで、京都を代表すると言っても過言ではない最高に無敵な洋菓子店を紹介するツアーを決行してきました。(パフパフパフパフ!)カロリーの関係上、洋菓子店2軒、ベーカリー1軒を食べ歩きました。
【オ・グルニエドール】
数年前に改装して素敵な空間に生まれ変わりました。以前も素敵でしたが改装して京都の街並みに溶け込む町家の外観と、その造りを最大限に生かして、鰻の寝床と言われる奥に広がる空間に奥の間と坪庭、庭を眺められる渡り廊下が、事実ケーキ屋さんであることを忘れさせられます。フレンチ会席でも食べに来たようです。
そう思っておいても損はありません。というのも、西原シェフのケーキは斬新で、斜め上をゆく高級なフランス菓子というイメージ、というと伝わりますでしょうか。
普段、と、特別、の線がはっきり線引きされる洋菓子店です。
もちろん、席料などは取られませんのでご安心を。
個人的にはここのケーキが好きで、専門学校時代から友人と行き尽くしており、数年の年月をかけて季節物以外はすべて味わった(と思う)のですが、洋菓子愛好者におすすめしたい洋菓子店です。焼き菓子などのご贈答用にもおすすめです。
お気に入りの「木苺のシブースト」
底のベースはタルトのシュクレ生地になっていて、サクサクです。上にシブースト地が乗っているのにも関わらずサクッとトロッ、の食感の共演はここのシブーストでしか味わったことがありません。さらにトッピングのカラメリゼが薄くて均一で、しかも泣かずに(水分が出ずにという業界用語です)粉糖の帯を描き、キャンバスを彩るフランボワーズとピスタチオの遊びがなんてバランスが良い、、、良い仕事されてます!!
お庭を見ながらゆっくり楽しめます。
【マールブランシュ】
本店は北山の一等地にあります。友人には、東京でいう銀座だよと説明しましたが、合ってますでしょうかね。北山本店と、この日行った京都駅ビル伊勢丹店がカフェ併設になっており、店内でケーキを楽しめます。
テイクアウトのみでしたら、行列になっていること多々ですが、大丸や伊勢丹のデパ地下でも購入できます。お土産に焼き菓子も美味しいものがたくさん揃っているので、ご贈答にもおすすめです。
駅ビルの伊勢丹でケーキを注文したのですが、さすがの京都を代表する人気店なので、市内が見渡せるガラス張り窓側のお席は埋まってしまっていました。すぐに座れただけでもラッキーなのですが。並ぶことを前提に、早めのお時間に行くことをお勧めします。
今回食べたのは「赤とんぼ」という題名のケーキ。
カラメルポワールです。(専門用語ばっかりすみません、キャラメル=カラメル、洋ナシ=ポワール)
外は洋ナシのムース、中央にはキャラメルのババロアと洋ナシのソテーが。層にして食べるとさらに美味しく、総合的に計算し尽くされた味!
キャラメルと洋ナシの最高の組み合わせに合わせ、表面のキャンバスを彩るのは赤とんぼをイメージさせる秋草の描写と抽象的な赤とんぼ。
最小限の施しで、イメージを掻き立てる、、、和菓子に通じているではありませんか!和菓子と洋菓子の生きる京都ならではの図案だと思います。
ちなみに、こちらのマールブランシュさん、定番のケーキと、店舗限定ケーキと、季節の限定ケーキのラインナップがありまして、実に、全種類制覇するのは至難の業と踏んでいるのです。。。来たときに毎回違うケーキ、しかも季節をしっかり反映した作品が並んでいる、お店からの素晴らしい想いが伝わってきますね。
実際にショーケースを見ていただくとびっくりされると思うのですが、本当に創作洋菓子と言える、ときめくケーキばかりです。材料は大体一緒でも、普通のケーキと全く違ったハイセンスなデザインを楽しめるかと思います。和菓子的要素が垣間見えるのも、ポイントです(・o・)
今回は定番2軒を紹介しましたが、私的に何回訪れても楽しめるお店です。京都散策の休憩に、手土産に、良きかなと思います☺