2017年9月5日火曜日

いせわんこがお出迎え!お伊勢さん菓子博2017

全国菓子大博覧会に行ってきました。今年は三重県は伊勢市。伊勢サンアリーナでの開催です。(2017年4/21~5/14)
通称、菓子博と言い調理製菓業界に携わる人なら一度は耳にしたことがあると思います、、なんのこっちゃ、ですよね。では軽く説明入ります!

1911年帝国菓子飴大博覧会の流れを汲む、いわゆる日本の菓子業界の展示会です。
今回で27回目にあたり、だいたい平均して4年に一回、日本のどこかの地方都市をメイン会場にして開催されます。

主に和菓子の工芸作品の展示がメインで、洋菓子、スナック菓子の企業ブース、全国の土産菓子等、お菓子を幅広くいろんな視点で見ることができます。


近年の情報はこんな感じです。↓
1989年 松江(島根県松江市は日本和菓子三大所。)
1994年 金沢(石川県金沢市は日本和菓子三大所。同じく!)74万人
1998年 岩手  45万人
2002年 熊本  55万人
2008年 姫路  92万人
2013年 広島  80万人
2017年 伊勢  58万人

このように、全国を巡回し、死ぬまでに地元で開催されたらラッキーと言われてましたが、過去をさかのぼると同じ都市で開催されていたりするので、何の基準で開催地が選ばれているのかは謎です。しかもきっちり何年後という訳でもないのです。


ちなみに、姫路で開催された年はちょうど製菓学校に在学していた頃なので、京都の学校からみんなでバスに乗って行きました。
前例にないほど大盛況だった姫路菓子博、非常に混雑していて入ることすらできないパビリオンがあって、集合時間までに帰ってくるのと、友人たちとはぐれないようにするので必死でした。。(すでにあまり覚えていないです。)

お城巡りでもう何回も行っているけど、これほど混雑した姫路城は、菓子博と平成の大改修ぐらいではないでしょうか。余談はここまでにして、、






JRと伊賀鉄道と近鉄を乗り継いで行きました。
三重へは京都府からはそんな遠出ではないです。三重は東海なのか関西なのか、議論になっていましたが、半分は関西半分は東海とかじゃダメなんですかね。私個人としては、三重県が大好きで、いろんなところで公言しております。特に地名が美しい!
三重県ご出身の友人知人仲間も何人かいまして、話を聞いていたら、地域によって言葉や文化が全然違ってくるのです。三重、面白いよ!!
初めての伊賀鉄道(*^_^*)
伊賀上野城の最寄路線です。藤堂高虎様のお城も素敵です。何年も行っていないので次回はお城メインに行きたいぜ!

森と緑の県民税!奈良県に森林税があるように三重県でも森林税取ってるんだってよ!!

伊賀鉄道から近鉄鳥羽線に乗り換え。最寄の五十鈴川駅で降りて、専用バスに乗ります。
高校時代の茶道部では京都宇治小山園さんの「五十鈴」という銘柄の抹茶を使っていたのですが、その時初めて五十鈴(いすず)という読み方と地名があるということを知り、なんて美しい地名!と心に刻まれることになったのでした。



この子は菓子博応援キャラクター『いせわんこ』
GWを挟むこの季節、いせわんこさん、かなり大変だったと思います。
姫路の時の「しろまるひめ」みたいに、もうちょっとグッズがあればいいのに。。

ちなみに、しろまるひめは菓子博応援キャラクターから姫路城キャラクターに出世いたしました。いせわんこもその後どうなるか分からないけれど、使命はまだ終わっていない!!
今年のゆるキャラグランプリにエントリーしているらしいので、ぜひ投票をお願いします!(・o・)


企業ブースは有名製菓会社が見学ブースを出展。人気のところは行列ができ、このあたりはお子さんに人気でした。平日でもあり、そこまで混んだ印象はなく、スムーズな流れでした。

私の一趣味(?)は企業努力を探す・企業研究をすることなのですが、良いもの・ロングセラー商品は長く愛される何かがあるのです。適当につくったわけがありません。企業の社員さんらが研究に研究を重ね、心を掴む商品が出来上がるのです。そう思いながらお菓子を食べると、、本当に、感動しますよ!!

(駄菓子好きさんには、少年サンデー連載のコトヤマ著『だがしかし』という作品がおすすめだぜ!!)


道具だって大事な一員
屋内のパビリオンでは和菓子で使う木型の展示や、作品展示、各会社のお菓子を集めた展示、各地の有名お土産菓子を展示。ちびっこはつまらないかもしれないけど、大人は結構楽しんでいる様子。もちのろん、私もテンションMAX。
↑たい焼きの型?って話してた親子が隣にいたけど、これはたい焼きの型ではなくて、砂糖菓子や和菓子の上生菓子に使う木型で、阿波や讃岐の郷土名産品「和三盆糖」もこのような木型に詰めて成型されます。

ちなみに、木型は一つ一つが職人さんの手作りで、今は作り手が数人というほどに少なくなっています。その一人の人間国宝の方は香川にいらっしゃいます!(和三盆の木型押し体験もできるよ!)

和菓子店ではオーダーメイドの木型を代々受け継ぎ、大切に使われていきます。


↓こちらは焼き印。火で温めて、じゅっと印を入れるのに使ったり、ワンポイントになる大事な飾りつけです。お店のロゴマークや季節が一目でわかるものが多いです。

どら焼きの皮に押されていたり、薯蕷饅頭に注目してみてくださいね(・o・)

季節の和菓子の展示は見入ってしまいました!芸術と職人の世界なので深い。


各地の銘菓・名産品のブース。(神奈川県は菓子博不参加なので神奈川を除く←なんてこった)
地方のPRにもなって行きたくなるんですよね。個人的には北陸のお菓子が好きで、富山の白海老せんべい、石川の紙風船、福井の羽二重餅、とっても美味しいのだ、、切実に北陸のお友達が欲しい。
↑富山ブース
↓石川ブース

↓我らが香川ブース   和三盆だよ!!
地域によって特色が出る銘菓。ルーツを知れば知るほど楽しいものです。
この菓子博で、〇〇賞と賞をもらうとお土産が売れること間違いなしなので、地方菓子メーカーの頑張りどころなのです。

例えば全国菓子博覧会名誉会長賞、とか全国菓子博覧会内閣総理大臣賞、とつくと誰しも「あ、これ絶対美味しいやつ!」って思うことでしょう??ね。



私の趣味の一つ、全国の銘菓研究も絶賛実施中です!




ここからは一大勝負をかける和菓子の工芸菓子の展示!!!

私も専門の卒業制作でなんか作ったけど本来の工芸作品はこういうもんなんだと思い知らされた展示ばかりでした。もうすごすぎて言葉が出ません(p_-)
作り方や工程が自分には分かるので、尊敬の一言に尽きます。
各地方の和菓子店から出品されます。題材は花鳥が多いです。
藤、山吹、牡丹、菖蒲、紅葉、これらが一同に咲くことはないけど、ものすごく豪華。




香川二六会は四季を盆栽のようにコンパクトに仕上げていて可愛く・綺麗でした。
(高松市鬼無町は盆栽の産地。)



↓寒椿が見事で、砂糖で表現している葉に残る雪と、白い氷砂糖をそのまま生かして魅せるのが素敵な発想だと思いました!
氷砂糖、そのまま食べてもおいしいよ。




屋内のパビリオンは落ち着いて見ることができて、非常に楽しめました。人に解説する余裕もありましたが自粛!!(菓子に詳しいボランティア隊でもなんでもないからね)



ヤマザキのブースで、菓子博オリジナルのランチパック試供品「伊勢茶入りクリームつぶあん もちいり」を貰って大満足!いい思い出のできた菓子博でした。


そういえば紹介していなかったことが一点。全国の銘菓が買える販売ブースがあります。ここは入るのに二時間待ちという行列ができており、並ぶのが苦手な県民性ゆえ並びませんでした。。。本心は、三重に来て全国の銘菓を買うのもおかしいなと思い、現地のものは現地で買って散財しよう!と誓ったのでした。(そのためには働かなければ)

というわけで、お土産無し!!(赤福なら京都で買える件)
冷めててすみません~(^o^)




おまけ✨✧✽
菓子でお伊勢参りをミニチュアにした最大工芸菓子のすみっこ、伊勢湾に隠れていた、いせわんこさん。見つけたらラッキー的なこういう職人の遊び心、好きだなぁ。

2017年8月23日水曜日

奈良の灯り、夏の燈花会。


ろうそくの灯りが似合うまち奈良。
(我ながら良さげなキャッチフレーズに仕上がったぞ!)

京都の東山・嵐山花灯路は株式会社ロームのLED電球で演出されていますが、奈良の夏の燈花会(とうかえ、と読みます)は全てスタッフとボランティアさんが開催期間の毎日、時間になったら、一つ一つ手で灯りを灯してゆきます。

 逆に開催時間が終わると一つ一つ消してゆくという、なんともアナログな方式で実行されています。しかしその手作業が、電球ではない蝋燭の火こそが、今と昔も変わらず、心安らぐ夜の灯となっているのではないでしょうか。
(ちなみに、冬に開催される瑠璃絵はLED電球。)
 なら燈花会は8月5日から14日までの9日間のイベントで、今年は台風のため一日だけ中止になりましたが、この時期に楽しめるイベントです。歴史のある行事なのかな、と思わせますが、始まったのはわりと最近で、奈良を盛り上げるために地元の有志とボランティアがメインになって始まりました。瑠璃絵も同じくです。

そもそも春日大社・東大寺には火の行事が伝統的に引き継がれており、それを知ってもらうというのもコンセプトになっていると思います。

他府県民が言うのもアレなんですが、奈良はPRがあまり上手ではないので、もっとここをPRしないと!!というツッコミどころはたくさんあるのですが、、、。せめてパンフレットやポスターに表示しないと、ただの似合わないイルミネーション行事になってしまうだけではないですか。というわけで私はガンガン伝えているつもりです。

 この燈花会、各会場ごとにこれ!という見て欲しいメイン的なものがあり、私の個人的なお気に入りは、『浅茅ヶ原会場』の竹細工オブジェです。他は平面に広がるだけですが、ここは、立体です!!ここポイント。
 それから、これは一体何の建物なのか。奈良国立博物館?いえいえ違います。『仏教美術研究センター』です。和風と洋風、オリエント調の混じった素敵な建造物なのですが、特別公開を除き普段は一般公開していないのが残念なところです。
歴史的価値のある建造物なので、通過する際はぜひ、足を止めてよく見て下さいね。
燈花会会期中は毎日文字が変わります!『浮雲園地』に設置。
 『浮雲園地』『春日野園地』に並ぶ燈花会カップ。これらすべてのカップはボランティアさんの手洗いです。ちなみに、~園地と付くのは奈良公園の中で県が所有している土地で、『飛火野』は春日大社の敷地(境内)になります。巨大寺社が並ぶと線引きも大変ですね。




東大寺大仏殿(だいぶつでん)は、お身ぬぐいのあと14、15日は無料拝観に!すすす、すごい人です!

東大寺南大門。国宝です。普段、ここを通るまでは無料で、大仏殿からは拝観料が必要です。
歴史の教科書でお馴染み、 南大門の左右両側にいるのは金剛力士像。素朴で力強い鎌倉文化を象徴する作品です。運慶・快慶父子の代表作です。
 めちゃでかい。見慣れてるとふつうだと思っていたけど、さすがに他の寺にこんな大きさのはなかなかないですね。



これが噂の大仏殿。↓でーんでーん!お顔の窓がオープンしているのがお分かりでしょうか。ちょうどお顔が見える位置に窓が造られており、決まった日に開くそうです。
大仏がでかいのと、もちろんこの建物も大きくて、圧巻です。
 大仏さん、下からかなり見上げる感じです。古きものですが、ちゃんとお掃除されていて、ぴかぴかです。この間大掃除されてましたもんね。(お身ぬぐいという行事)
 小学校の修学旅行で、柱の四角い穴を通過できるかやったような記憶が。小学生くらいの小さな身なりなら通れるサイズですが、大人は無理そうな穴でした。あんなんよくくぐったもんだわ。

個人的に、大仏の裏側にあった、東大寺の模型とか昔の屋根の瓦とか修復関連・資料関連のものが見ていて楽しかったです。修学旅行で東大寺に来ても、学生さんはこういうのほとんど見てないと思います、せっかく生を見ているのだからこれを見ずに何しに来た!?と思いますが、大抵重要なことは大人になってから気づく、、、そんなもんです。




ライトアップも相まって、なんだか竜宮城みたいです。

ちなみに、ライトアッププロムナードは燈花会期間に関係なく、9月半ばまでやっています。燈花会が終わっても興福寺の五重の塔や国立博物館、仏教美術研究センターは明るくライトアップされていますよ。


燈花会メイン会場から少し離れたJR奈良駅でも毎日日替わりで燈花会カップがJR職員さんによって並べられ、火が灯されます。
そもそも奈良駅にこんなにたくさんJR職員さんいたっけ??という数の職員さんが旧駅舎前広場で作業をされているのですが、業務というよりは楽しそうな感じで、高校の文化祭的な雰囲気を感じてしまいました。(笑)
楽しそう。
以上、燈花会の紹介でした。

糺の森、古書と森林浴のススメ

 やってまいりました、下鴨納涼古本市の季節。京都の書店界では有名御存知、萩書房さんの看板がお出迎えです。ここでぜひ記念撮影を。

 会場内、たくさんの書店さんが出店されていまして、下鴨神社参道の糺の森、両側にテントが並びます。全て目を通しきれないほどの古書や中には絵葉書、昔の記念切符など、骨董品に近いものまで並びます。



本との出会いは一期一会。この本あの時に買っておけばよかった!!と思い出すこともしばしば。森見氏の『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話体系』にもこの古本まつりのシーンがあり、憧れの乙女は小さいころ手に取った絵本を探して古本の中を巡ってゆくのです。古本との出会い、古本での出会い、森見氏は上手いことまとめていますので、古本まつりと合わせて森見氏の物語感もご一緒に楽しんで頂ければと、こっそり思っています。(少し昔まで、森見作品が苦手でしたが、最近になって面白さを感じてきたのです。こういう意味でも、本っておもしろい。)

 この旗が目印ですよ。

 自然豊かな、糺の森(ただすのもり、と読みます)が古本まつりの舞台です。
森見氏の作品で私の大好きな作品『有頂天家族』のタヌキの下鴨一家が住まう処でもあります。アニメでも描かれており、ファンにとってはテンションの上がるいわゆる聖地であります。大事なことなので書き記しておきますが、下鴨神社・上賀茂神社は世界遺産です。


 ここ下鴨神社は鴨川の合流地点通称、三角デルタの北側に位置し、東側の流れが高野川、西側の流れを賀茂川と表記し、加茂大橋(今出川)から合流して鴨川という表記になります。


 森です、都会(?)のオアシス。夏は木のトンネルが木陰になり、涼しくて気持ちがいいのでお散歩にお勧めです。

最寄は京阪鴨東線 出町柳駅。駅から少し歩きますが、出町ふたばさんや、京アニ作品『たまこまーけっと』の出町枡形商店街など、歩いて楽しいエリアですよ。
 新型車両、すごく乗り心地がよくて、お京阪さんにあこがれます。


本日はこの四冊との出会いあり!

ポスターがとってもかわいくてオシャレ!センスが神々しいぜ!
次回の古本まつりは百万遍知恩寺さんにて開催!
11月を楽しみにしておきましょう!